金沢の伝統野菜・加賀野菜のひとつ “加賀れんこん”

歴史

一説によると、加賀れんこんのルーツは遡ることおよそ300年余り昔。「加賀百万石の城下町」として有名な石川県金沢市。

五代目藩主の前田綱紀が参勤交代の折に、関東または愛知から蓮の種か苗を持ち帰り、金沢城付近に植えたのが始まりと言われています。そして、城中で栽培され、「ハスノ根」として上層武士間で薬用に供されたと言われています。


概要

加賀れんこんにおいて現在栽培されている支那白花は晩生種で生育適温が高いため、4月から6月までの生長は鈍いが、7月中旬頃からの高温条件で旺盛に生育します。収量も多く、耐病性(腐敗病)に強く、浅根性で掘りやすいのが特徴ですが、葉はもろくて折れやすく、風害のあったときは損害を受ける。

デンプン質が多く粘りが強いのが特徴で、太くて節間が短く肉厚です。特に先の方の二節が美味しい。

 

栽培は、4月下旬から5月下旬に種レンコンを植え付け、収穫は8月下旬から翌年の5月中旬まで市況に応じて長期出荷する普通栽培です。新鮮な泥付きレンコンとして、地元市場をはじめ、県外にも出荷されています。

 


“天然のサプリメント”

れんこんは「健康にいい食材」とたびたび耳にする野菜です。実際、れんこんには様々な健康効果があり、”天然のサプリメント”と呼ばれるほど注目されています。

以前、れんこんと乳酸菌を3ヶ月摂るという実験がテレビで放映され、80%以上の人にアレルギー症状の改善効果がみられました。れんこん研究の第一人者・埼玉医科大学の和合治久先生によると、れんこんだけでも1日30~40グラム摂取すれば、2週間で花粉症改善効果が期待できるといいます。